不良許容条件を決める

不良許容条件は、主に顧客の品質要求事項と仕入先がどれだけ、何個中何個は合格品を作れるかといった要素により決められます。

料理で言えば奥さんの作る料理はいつもうまいはずですが人のすることですので時にはちょっと違うなという味の料理もできるはずです。
人によってはここまでの辛さなら10回作って3回ぐらいなら許せる、 でもこの人はちょっとの辛さでもダメ、しかも10回作って1回までしか許せない、という人もいるわけです。
また料理を作る奥さんのほうもここまでの辛さの調節はできるけど10回作って2回はちょっと違う味が出るかもしれない、と言うかもしれませんね。

弊社がやっているのはこういったやりとりにおいての顧客と仕入先との調整役です。
先ほどの例で言えば料理を食べるダンナさんに対して奥さんはこうこうこう言ってますからまあこのぐらいの条件で落ち着けましょうよ、と言った感じです(ビジネスでは条件次第で価格が変わってきますがその点要注意です)

不良許容条件は単純に1ケも不良は認めないとできれば良いのですが、それは現実的に不可能なことが多いですし、それを仕入先に依頼すればおそらく多大なコストをかけて実行することになりますので、結局あなたにとって不利な結果となって返ってきます。

なので、別の章でも書いていますが顧客の求める品質要求事項は何か?なぜそれが必要なのか?
よく知っておけばここはここまで品質を厳しくなくても良いから仕入先にはここまでは妥協できるなと
判断を下すことができ適切な価格、品質で買うことができるようになる、というわけですね。

不良許容条件をネットで探すとAQLとかPPMとか小難しい言葉が出てきますがそれよりもまず顧客が何を求めているかをしっかり自分で理解することが大切です。

ただし不良許容条件を決めたあとも仕入先に今どんな不良があって、どんな種類が多いのか、なぜ発生しているのかを把握してもらってそれらの情報を基に改善を促していくと仕入先の不良ロスも減り、不良ロスが減ればあなたが不良を仕入れて顧客からクレームを出される確率も減り、顧客満足につながり長期的なビジネスを築くことができるようになるというわけです。
下記に不良把握のためのシートや改善シートをアップしておきますのでご参考にどうぞ!!

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パレート図

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不良改善シート

 

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