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貿易トラブル ~旧正月編~

こんにちは! ネジコの新米貿易女子 久保田です(^o^)

少しだけ早いですが。。。

Happy Chinese New Years!! ☆☆☆

今年の中国の旧正月は平年より少し早い1/28~ですね。

殆どの会社や学校などが本日1/27~2/2頃までお休みと伺いました。

中国だけでなく、台湾、韓国、シンガポール、マレーシア、その他アジアの多くの国が旧正月休みに入るので、世界的に大きな休暇になると思います。

特に物流企業はこの期間、日本でも旧正月の影響が大きいのではないでしょうか。

私が今年の旧正月前に感じたこと、トラブルなどを少し書かせて頂きます。

まず、事前に旧正月に合わせて発注・客先への納期を考える

中国、台湾など旧正月に関係してくる製造メーカーを持っている会社(弊社も含む)/もしくはこれから持とうとしている会社は、

遅くても3ヶ月前くらいにはメーカーの旧正月休み(大体の日程でもいいので)を確認し、その日程に合わせた発注数量やお客様への納期を早めに決めるといいです。

また、メーカーの工場が田舎にある場合は、出稼ぎに地方から出てきているスタッフが多いため、1ヶ月ほど長期休暇をとるスタッフも少なくはないので、製造が予定より遅れる可能性もあります。

この時期は余裕をもった納期スケジュールをメーカーと相談するのがいいですね!

次に、旧正月が近づいてきたら、事前に通関に必要な書類を集める

遅くてもメーカーが旧正月休みに入る5日前には何の書類が不足しているかを確認し、いつまでにメーカーから入手出来るのかを把握している必要があります。

(旧正月中にどのメーカーからどれだけ商品を輸入するのか、不足書類と納期を踏まえて、エクセル等で表を作成していると便利だと思います)

ちなみにメーカーから入手しなければいけない通関の基本的な書類は

(輸入商品の内容によって例外の必要書類もあります)

・インボイス /Invoice (今回輸入する商品の価格と数量が記載されているもの)

・パッキングリスト/Packing List(今回輸入する商品は何が何個どんな荷姿で入っているのか記載されているもの)

・B/L Bill of Lading 船荷証券 (船会社がshipperより貨物を受け取った際に発行されます)

・原産地証明書(特恵国からの輸入時のみ)

中でもB/Lと原産地証明書が一番旧正月で入手漏れしやすいのではないかなと思います。

B/Lは基本的には船が出港する日(ETD)にもらえるので

現地でコンテナに商品を詰めてから船が出港するまでに日数があり

その間に旧正月休みに入ってしまうと、船社とメーカーとどちらもと連絡が取れなくなるのでB/Lをもらうのは正月明けになってしまいます。

「船は日本に到着しているのに、急ぎの貨物が取れない~!」となってしまいます。(;_;)

日本に船が入港してから、保税倉庫やヤードに貨物を無料で保管してもらえる期間も決まっているので、その期間を過ぎると保管料が発生してしまいます。

貨物は引き取れないし、保管料が払わなければならないし。。。となったら

かなり勿体無いので、注意が必要です。

次は原産地証明書です。

ネジコは特恵国、中国からの輸入が多く、実際に昨日ヒヤッとしたことが起こりました。

いつも依頼している通関業者さんから昨夜連絡が・・・

「○○からの原産地証明書が届かないのですが、いつ入手できますか?」

確認のため、現地のメーカーに連絡してみると原産地証明書はまだ発送していないとのこと!!!(゚∀゚;)

慌てて昨日、発送してもらいました。。

本日気づいていたらメーカーは旧正月休みに入っているので

正月明けまで原産地証明書が手に入らないところでした。

納期は2月3日なので、余裕で間に合わないところ。危機一髪です。

この経験を活かして、現地の祝日や連休等はしっかり把握しようと思いました。^^

逆に言うと、私達日本の祝日や休日を現地メーカーとしっかり共有しておくことも大切だと感じました。(輸出される方はこちらが大事ですね!)

でも。。。

いつか現地の旧正月を私も体験したいですねー!笑

美味しいご飯を食べたり、爆竹をしたり、ゆっくりしたり^^ふふふ☆

春節

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