貿易ってリスクがあるんじゃないの?
と大抵の方は思っていると思います。
それは正解です。貿易にはリスクがあります。
正しく把握し、その上でやるかやらないかを決めていく、というのが正しい流れです。
どんなリスクがあるかを簡単にあげていきます。
- 為替リスク
国際取引のため、通貨は異なります。通貨の価値が大きく変動する可能性は常に秘めております。
輸入であれば円高になれば心配は無いですが、円安に慣れば利益は減少していきます。
過去を遡れば、1ヶ月で10~20円の変化はざらにあります。 - カントリーリスク
クーデターが起きた
関税が変わった
戦争が起きて輸入できなくなった
災害が起きた・・・・など数え上げればきりがないほどあります。日本のような安定している国は珍しく、途上国では法律・経済・治安ともに不安定です。 - 輸送リスク
商品は船に乗って何千キロを旅してきます。
この間にいろんな車にのり、リフトで吊られとされます。その間に落下したり、ぶつかったり、雨にぬれたり、辿り着くまでには長い道程をたどるのです。 - 言語リスク
ネイティブ同士でない場合が多いので、書類やメールでもニュアンスや捉え方によって誤解が生まれたまま商品ができることもあるでしょう。外国語同士は常にリスクにさらされています。 - 納期リスク
通常1~3ヶ月程度かかります。これが遅れたり誤発注になった場合、この納期をまた待たないといけなくなりそれまでの供給に対してのボリュームは納期の分だけ膨らみます。 - 文化リスク
国や地域によって当然文化が違うことによって起きる間違いのリスクです。例えば、祝日も異なります。洋服も国によって「M」サイズといっても様々です。日本人はビジネスでも何かあれば、「すみません」といいますが、海外では謝りません。
こういう文化から商習慣の違いからミスや溝が起きることもあります。リスクをなくすことはできませんが、正しく把握し、それに備えて準備をすることはできるはずです。